クロスバイクのラレーは重い?通勤で乗って分かった評判と魅力

 スーツ姿の日本人男性がクラシックなクロスバイクで通勤する街中の風景

こんにちは。RIDE HACKs 編集長の「TAKE」です。

街乗りや通勤用の自転車を探していると、ふと目に留まる英国ブランド「ラレー(Raleigh)」。細身のクロモリフレームが醸し出すクラシックな雰囲気は、他の現代的なクロスバイクにはない独特のオーラがありますよね。

でも、いざスペック表を見てみると「12kgオーバー?重くないかな…」と不安になったり、「鉄のフレームだと雨の日に錆びてしまわないか」と心配になったりしていませんか。クロスバイクは決して安い買い物ではないからこそ、デザインだけで選んで後悔したくないと思うのは当然のことです。

  • スペック上の「重さ」が実際の走行でどう影響するか
  • ラレー特有の「クロモリフレーム」が疲れにくい理由
  • 2025年モデルRFF-Nと定番RFCの決定的な違い
  • 競合するFujiやトーキョーバイクとの比較ポイント

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目次

クロスバイクのラレーを選ぶ理由と隠れた魅力

多くのスポーツバイクブランドが「軽さこそ正義」を掲げてカーボンや軽量アルミの開発にしのぎを削る中で、なぜラレーはあえて金属製の重いフレームを作り続けるのでしょうか。カタログの数値だけでは見えてこない、実際に生活の中で使って初めて分かる「ラレーの価値」について、私の実体験を交えて深く掘り下げてお話しします。

実際の評判は?所有者が語るリアルな評価

ネット上の口コミや評判を入念にリサーチしていると、ラレーに対する評価は非常に両極端であることに気づきます。「見た目に一目惚れした」「一生モノの相棒として愛着が湧く」といった熱量の高い肯定的な声が多い一方で、「坂道がキツイ」「持ち運びが重くて腰に来る」というネガティブな意見も散見されます。

私自身、初めてラレーのオーナーになった方からよく聞くのが、「乗るたびに愛着が湧く」という言葉です。これは単なる移動手段としての道具を超えて、所有すること自体に喜びを感じられるラレーならではの評価だと言えるでしょう。朝、駐輪場に行って自転車を見た瞬間に「やっぱりカッコいいな」と思えるかどうか。この情緒的な満足感は、スペック重視の自転車ではなかなか得られない体験です。

一方で、アパートの3階までエレベーターなしで階段で担いで上げなければならないような環境の方からは、「毎日のことなので正直しんどい」というリアルな悲鳴も聞きます。評判が良いからといって全員に合うわけではなく、自分の住環境と照らし合わせることが大切ですね。もし「軽さ」を最優先にするなら、ラレーではなく別の選択肢を検討すべきかもしれません。

重さは欠点?12kg超でも後悔しない理由

 重量感のあるクロスバイクで安定して走行する日本人男性
RAID HACKs イメージ

ラレーのクロスバイク(特にRFFやRFTなど)は、車体重量が12kg〜13kgほどあります。一般的なアルミ製のクロスバイクが10kg前後であることを考えると、数字上は明らかに「重い」です。この数字を見ただけで購入候補から外してしまう方もいるでしょう。

しかし、私が実際に通勤で長年使っていて感じるのは、「重さは安定感に変わる」という事実です。自転車における重さは、必ずしも「悪」ではありません。

【重さがメリットになる具体的シーン】

  • 横風に強い: 車体がどっしりしているため、ビル風や大型トラックが横を通過した際の風圧でふらつきにくく、恐怖感が少ないです。
  • 速度維持が楽: 重いフライホイールが回り続けるように、一度スピードに乗るとペダルを止めてもスーッと進み続ける「慣性の法則」が強く働きます。平坦な道での巡航は驚くほど快適です。
  • 段差の突破力: 軽量バイクのように跳ね返されることなく、路面の凹凸や小石を自重で押し潰すように進めるため、ハンドルを取られにくいです。

例えば、強風の日に橋の上を渡るようなシチュエーションを想像してください。軽量なロードバイクだと風に煽られて車線変更を余儀なくされるような場面でも、ラレーのような重量級バイクなら、直進安定性を保ったまま「矢のように」突き進むことができます。

もちろん、勾配10%を超えるような激坂が多い地域にお住まいなら、重力には逆らえませんので軽さを優先した方が良いかもしれません。ですが、信号の多い都市部の平坦な街乗りがメインであれば、この重さはむしろ「安心感」としてプラスに働くことが多いというのが、私の偽らざる実感です。

ラレーはダサい?スーツに似合うデザイン

 スーツ姿でも違和感なく似合うクラシックなクロスバイクと日本人男性
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「スポーツバイクを通勤で使いたいけど、派手なロゴや蛍光色はスーツに合わない…」「ガチすぎるロードバイクを通勤で使うのはちょっと恥ずかしい」そんな悩みを抱えるビジネスパーソンにとって、ラレーは救世主のような存在です。

ラレーのデザイン言語は非常に一貫しています。ダウンチューブに大きくブランドロゴを入れるような派手な自己主張を極力排除し、深みのある「クラブグリーン」や「アガトブルー」、「キャニオンレッド」といった英国車らしい落ち着いた塗装を採用しています。そして、ハンドルやホイール、フェンダー(泥除け)といったパーツには、黒ではなくシルバーを多用しています。

これらは英国の伝統的な紳士靴や革小物と同じく、「ジャケットスタイルに馴染む」ように計算されています。スーツやオフィスカジュアルで乗っても、自転車だけが浮いてしまうことがありません。

私個人の感覚ですが、街中の駐輪場に停めたラレーをふと振り返って見たとき、「ダサい」と感じることはまずありません。むしろ、使い込まれて少し傷がついた姿や、革サドルの色が濃くなってきた様子さえも、ヴィンテージジーンズのような「味」として成立してしまうのがラレーの不思議な魅力かなと思います。流行り廃りの激しいデザインではなく、10年後も「スタンダード」であり続ける美しさがそこにはあります。

毎日の通勤で感じた疲れない乗り心地

 路面の凹凸を気にせず快適に走る日本人通勤ライダー
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私がラレーを通勤ライダーに強くおすすめする最大の理由が、この「疲れにくさ」です。ここで言う疲れにくさとは、体力の消耗というよりも、「身体へのダメージの少なさ」と言ったほうが近いかもしれません。

ラレーのフレーム素材である「クロモリ(クロムモリブデン鋼)」は、鉄の一種ですが、アルミに比べて非常にしなやかな「バネ」のような特性を持っています。これがサスペンションのように機能し、路面からの微振動を絶妙にカットしてくれるんです。

【体験談:雨上がりのマンホール】
雨上がりの濡れた路面で、硬いアルミロードバイクだと「ガツン!」「ビリビリ!」と脳に響くような衝撃が来るマンホールや点字ブロックの上。ここをラレーで通過すると、不思議と「トン…」「ヌルッ…」という角の取れたマイルドな感触に変わります。

一回の衝撃は大したことがなくても、毎日の通勤(往復20kmなど)でこのストレスが積み重ならないのは、本当に大きなメリットだと感じています。帰宅後の「身体の残りHP」が全然違うんですよ。

また、ラレーの多くのモデル(特にRFTやRFF)は、BB(ボトムブラケット)の位置が高めに設計されているという特徴があります。これにより、信号待ちからの漕ぎ出しや加速時に、ペダルに体重を乗せやすく、見た目に反してキビキビと走ることができます。「柔らかいから遅い」というわけではないのが、老舗ラレーの設計の妙ですね。

2026年最新RFF-NとRFCの違い

 細いタイヤと太いタイヤのクロスバイクを比較したイメージ
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ラレーのラインナップで購入を検討する際、よく比較対象となるのが、王道のクラシックモデル「RFC(Radford Classic)」と、最新トレンドを取り入れた「RFF-N(Radford-Fatty N)」です。どちらも素晴らしいモデルですが、得意とするフィールドやキャラクターは全く異なります。

比較項目 RFC (Radford Classic) RFF-N (Radford-Fatty N)
得意なシーン 舗装路、週末のサイクリング、晴れの日 通勤、砂利道、雨の日、荒れた路面
タイヤの太さ 25C (細い・ロードバイク並み) 40C (極太・安定感とクッション性重視)
ブレーキ キャリパーブレーキ (メンテナンス楽) 油圧ディスクブレーキ (全天候型・強力)
変速機 Shimano Claris (ロード用2×8速) Shimano CUES (耐久性重視1×10速)
重量 約11.5kg 約12.6kg

もしあなたが「ロードバイクのような軽快な走りを味わいたい」「週末に50km以上のサイクリングを楽しみたい」と考えているなら、軽量でギア比も広いRFCが一択です。メッキフォークの美しさもRFCならではの特権です。

しかし、「パンクのリスクを極限まで減らしたい」「メンテナンス頻度を下げたい」「雨の日でも自転車通勤する」という実用派の方には、私は迷わず最新のRFF-Nをおすすめします。

特にRFF-Nに採用されたシマノの新型コンポーネント「CUES(キューズ)」は、チェーンやスプロケットの耐久性が従来比で約3倍向上していると言われています。また、フロント変速をなくした「フロントシングル(1×10速)」仕様なので、チェーン落ちのトラブルも物理的に起きにくくなっています。ズボラな私のようなライダーにとって、この「壊れにくさ」は最強の武器になります。

競合Fujiやトーキョーバイクと徹底比較

ラレーを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、同じくクロモリフレームを採用している人気ブランド「Fuji(フジ)」と「Tokyobike(トーキョーバイク)」ですね。それぞれの違いを明確にしておきましょう。

Fuji(BALLADなど)との違い

Fujiはもともと日本のブランドですが、現在はアメリカのストリートカルチャーを背景に持つブランドとして再生しました。そのため、デザインは少し攻撃的でクールな「若者っぽさ」があります。ピストバイクのようなシンプルな美しさが魅力です。
対してラレーは「英国紳士」のような大人の落ち着きが漂います。機能面では、ラレーの方が変速段数が多かったり、ディスクブレーキモデルが充実していたりと、長距離やアップダウンへの対応力が高い傾向にあります。「街乗り特化ならFuji、ツーリングも視野に入れるならラレー」という選び方が良いでしょう。

Tokyobike(SPORT 9sなど)との違い

Tokyobikeは「速く走ること」を捨て、「街を楽しむこと」に全振りしたライフスタイル提案型ブランドです。最大の特徴は、一般的なクロスバイク(700C)よりも一回り小さい「650C」というタイヤサイズを採用しているモデルが多い点です。
タイヤが小さいと、信号待ちからの「漕ぎ出し」が圧倒的に軽くなります。ストップ&ゴーの多い都心部や、女性にとっては非常に扱いやすいです。一方で、20分以上一定の速度で漕ぎ続けるような通勤ルートであれば、タイヤが大きく巡航性能(スピードの維持しやすさ)が高いラレーの方が、結果的に楽ができるかなと思います。

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クロスバイクのラレー購入前に知るべき注意点

ここまで良い面を中心にお話ししてきましたが、購入後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、ラレーならではの注意点や弱点、そして維持管理の難しさについてもしっかりお伝えしておきます。プロの整備士ではなく、一人のユーザーとして感じた「不都合な真実」です。

クロモリ最大の敵である錆びを防ぐ対策

クロモリフレームは鉄なので、放置すれば確実に錆びます。これは避けられない宿命です。「海沿いに住んでいて潮風が当たる」「屋根のない駐輪場しか使えない」という方には、正直に言ってあまりおすすめできません。アルミフレームのクロスバイクを選んだほうが幸せになれるでしょう。

ですが、過度に恐れる必要もありません。以下の3つの「鉄の掟」を守れば、10年選手として付き合えます。

  1. 雨に濡れたら必ず拭く: これが基本にして最強の対策です。水分を長時間放置しないことが全てです。
  2. 注油をサボらない: チェーンだけでなく、各部のボルト(ネジ)の頭などにも、たまに油を差してあげてください。
  3. 納車前のコーティング: 購入時にショップで「ガラスコーティング」や、フレーム内部に防錆スプレーを吹く「内部防錆処理(レスポなど)」を依頼すると、リスクは激減します。

【免責事項:作業は自己責任でお願いします】
本記事で紹介している整備・カスタム方法は、執筆者の経験に基づく一例です。作業に不備があると重大な事故につながる恐れがあります。
自信がない場合や、専用工具をお持ちでない場合は、無理をせず必ず自転車専門店へ作業をご依頼ください。当サイトの情報を参考に行った作業によって生じた損害・事故について、著者は一切の責任を負いません。

多少の錆びは「エイジング(経年変化)」として楽しむくらいの心の余裕を持つことも、ラレーオーナーには必要な資質かもしれません。

カゴやスタンドのおしゃれなカスタム実例

通勤や買い物に使うなら「前カゴ(バスケット)」や「スタンド」は必須ですが、ラレーのようなクラシックな自転車に、ホームセンターで売っているようなプラスチックの黒いカゴを付けると、どうしても「ママチャリ感」が出てしまい、美観を損ねてしまいます。ここがカスタムの腕の見せ所です。

私のおすすめは、アメリカの老舗「WALD(ウォルド)」のワイヤーバスケット(137 Basketなど)」です。非常に浅めのデザインで、クロモリフレームの細さと絶妙にマッチします。荷物が飛び出さないか心配になりますが、カバンの持ち手をハンドルにかける等の工夫で意外となんとかなります。

また、スタンドについても、一般的な片足スタンド(キックスタンド)ではなく、「ダブルレッグセンタースタンド」を選ぶことを強く推奨します。二本足で直立するため駐輪時の安定性が高く、折りたたんだ時にフレームの下に隠れるように収納されるため、自転車のシルエットを崩しません。

ライトにもこだわりを

現代的なUSB充電ライトは便利ですが、デザインがスポーティーすぎることがあります。ラレーには「砲弾型ライト」がよく似合います。最近では「KiLEY(キーレイ)」というブランドから、レトロな見た目ながらUSB充電ができるモダンな砲弾ライトも販売されています。こうした小物選びもラレーの楽しみの一つですね。

女性にも人気な身長に合わせたサイズ選び

ラレーは海外ブランドですが、日本国内で流通しているモデル(アラヤ工業が企画・販売に関わっているもの)は、日本人の体格に合わせて設計されています。

特に「RFT」や「RFC」は440mmという小さめのフレームサイズを用意しており、身長155cm前後の女性でも無理なく乗れることが多いです。トップチューブ(またぐ部分のパイプ)が斜めに下がっている「ミキストフレーム」を採用したモデル(RSMなど)であれば、スカートでも乗り降りしやすく、街乗りには最適です。

サイズ選びで失敗しない最大のコツは、「股下のクリアランス(余裕)」を確認することです。信号待ちでサドルから降りてフレームをまたいだとき、股下とパイプの間に拳一つ分くらいの隙間がないと、急ブレーキで飛び降りた時に痛い思いをします。通販で購入する場合でも、一度実店舗で似たサイズの自転車にまたがってみることを強くおすすめします。

中古のリスクと長く乗り続けるための寿命

ラレーは耐久性が高く、デザインも流行に左右されないため、中古市場でも非常に人気があります。「安く手に入れたい」と考える方も多いでしょう。

しかし、クロモリ特有のリスクとして「内部の錆」があります。外見はピカピカでも、フレームの内部が腐食しているケースはプロでも見抜きにくいものです。特に怖いのが、シートポスト(サドルの棒)がフレーム内部で錆びて固着し、二度と動かせなくなってしまうトラブルです。これが起きるとサドルの高さ調整ができなくなります。

中古車を検討されている方は、以下の記事で「中古のリスクと見るべきチェックポイント」を詳しく解説していますので、購入前に必ず目を通してみてください。

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結論:クロスバイクのラレーで生活が変わる

 通勤を楽しむ日本人男性とクラシックなクロスバイクのある生活
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ラレーのクロスバイクは、決して「最速」でも「最軽量」でもありません。スペック至上主義の世界では、評価されにくい自転車かもしれません。

ですが、毎日の生活に寄り添う「相棒」としての資質は、数あるブランドの中でもトップクラスだと私は確信しています。スーツを着て、革靴を履いて、お気に入りのラレーに跨る。ただの通勤時間が、少しだけ優雅な「自分だけの時間」に変わる。そんな体験を求めている方にとって、ラレーは間違いなく最良の選択肢の一つになるはずです。

もし迷っているなら、一度騙されたと思って試乗してみてください。「あ、これこれ。こういうのでいいんだよ」という、不思議な納得感に出会えるかもしれませんよ。

この記事に関するよくある質問

Qラレーのクロスバイクは雨の日に乗っても本当に大丈夫ですか?

A

はい、問題なく走行可能です。特にRFF-NやRFTなどのディスクブレーキ搭載モデルは、雨天時でも制動力が落ちにくいため安全です。ただし、クロモリフレームは鉄製なので、濡れたまま放置すると確実に錆びます。帰宅後は乾いた布で水分を拭き取るメンテナンスを習慣にしてください。

Q通勤でカゴを付けたいのですが、デザインを損なわないおすすめはありますか?

A

プラスチック製ではなく、金属製のワイヤーバスケットがおすすめです。特に「WALD(ウォルド)」の137バスケットなどは、ラレーのクラシックな雰囲気によく馴染みます。取り付けには専用の金具(キャリア)が必要になる場合があるため、自転車店での相談をおすすめします。

Qタイヤが太いモデル(40C)と細いモデル(25C)、どちらが良いですか?

A

用途によりますが、街乗りや通勤がメインなら太いタイヤ(40Cなど)のRFF-Nをおすすめします。段差の乗り越えが楽でパンクのリスクも減るためです。一方で、週末に長距離サイクリングを楽しみたい、スピード感を楽しみたいという場合は、細いタイヤのRFCの方が軽快に走れます。

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