こんにちは、RIDE HACKs編集長のTAKEです。
「ランニングのクロストレーニング用にクロスバイクを買った!」
「久しぶりに自転車に乗って風を切るのは気持ちいい!」
そんなあなたの自転車、信号待ちで「両足の裏」が地面にべったりついていませんか?
もしそうなら、残念ながらその時間はトレーニングになっていません。
ただの「移動」です。さらに言うと、ランニングで細くしたいはずの「太ももの前側(大腿四頭筋)」ばかりが鍛えられ、競輪選手のような逞しい脚になってしまうリスクさえあります。
今回は、ランナーがクロスバイクに乗る際の最重要ポイント、「サドルの高さ調整」について解説します。
結論から言うと、「一般の人より2cm高く」設定してください。それだけで、自転車は最強のランニング強化マシンに化けます。
なぜ「低いサドル」はランナーにNGなのか?

街中を見渡すと、9割以上の人がサドルを低くして膝を曲げたまま漕いでいます。いわゆる「ママチャリ乗り」です。
安心感はありますが、この乗り方はランナーにとって以下のデメリットしかありません。
- 膝への負担増:深く曲がった膝に力が加わり、ランナー膝を誘発する。
- 前もも(ブレーキ筋)が育つ:着地衝撃を受け止める「大腿四頭筋」ばかり使われる。
- お尻・裏ももが使えない:ランニングの推進力となる「アクセル筋」が眠ったままになる。

ランナーが自転車に乗る目的は、心肺機能の強化と、「ハムストリングス(裏もも)と殿筋(お尻)」の強化はずです。
そのためには、脚を「下へ踏み込む」のではなく、「後ろへ回す」動きが必要になります。それを可能にするのが「高いサドル位置」なのです。
TAKE流・ランナー仕様のサドル調整法
では、具体的にどの高さにすればいいのか。
自転車界のセオリーに加え、ランナー向けにアレンジした調整法を伝授します。
ステップ1:基本の「ヒールタッチ」で合わせる
まずは自転車の教科書通りに合わせます。
- サドルにまたがる(壁や柱に手をついて倒れないように)。
- ペダルを一番下(時計の6時の位置)にする。
- かかとをペダルに乗せ、「膝が真っ直ぐ伸びきる高さ」に固定する。
これが基本の高さです。ペダルを親指の付け根(母指球)で踏んだ時に、膝が少し曲がるくらいの余裕が生まれます。
この時点で、ママチャリに慣れている方は「高すぎて怖い!」と感じるはずです。地面にはつま先がツンツンと触れる程度しか届きません。
ステップ2:そこから「あと数ミリ〜2cm」上げる

ここからがランナー仕様です。
基本の位置から、さらに5mm〜最大2cmほどサドルを上げてください。
サドルを限界ギリギリまで高くすることで、ペダルが一番下に来た時に、脚全体が伸びようとします。
この時、太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)がストレッチされながら力を発揮する状態になります。
このポジションでペダルを回すと、「踏む」という感覚が消え、股関節を支点に「脚の重みで回す」という感覚に変わります。
これこそが、ランニングのストライドを伸ばし、後半の失速を防ぐための身体の使い方そのものなのです。
【注意】上げすぎのサインを見逃すな
「高ければ高いほど良い」わけではありません。
サドルが高すぎると、ペダルに足が届かず、お尻を左右に振って漕ぐことになります。これは腰痛の原因になります。
以下の症状が出たら、それは「上げすぎ」のサインです。5mmずつ下げて調整してください。
- 漕いでいる時にお尻が左右に揺れる
- 膝の「裏側」に痛みが出る(筋が伸びすぎている)
- ペダルが一番下に来た時、つま先立ちのような形になる
逆に、膝の「お皿の周り」や「前側」が痛くなる場合は、まだサドルが低い証拠です。勇気を持って上げましょう。
まとめ:恐怖心よりトレーニング効果を取れ

今回のまとめです。
- 両足がつくサドル高は「移動用」。トレーニングにならない。
- かかと合わせ+αの高さで「裏もも」を強制起動させる。
- 信号待ちはサドルから降りて待つのがスポーツバイクの常識。
最初は「高くて怖い」「止まる時に転びそう」と思うかもしれません。
ですが、信号待ちのたびにサドルからお尻を降ろし、トップチューブ(フレーム)をまたいで立つスタイルこそが、スマートなサイクリストの姿です。
サドルの高さを2cm変えるだけで、翌日の太ももの張り方が「前側」から「裏側」に変わります。
その筋肉痛こそ、あなたがランニングで速くなっている証拠ですよ。
サドルの高さが決まったら、もう少し詳しく機材をみてみましょう。ランナーのトレーニングに最適な「心肺を追い込めるクロスバイク」を厳選しました。




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